神楽南蛮

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ピーマンにしては小ぶりでちょっとつぶれたようなごつごつした姿です。これは新潟県長岡の伝統野菜、神楽南蛮。

南蛮、といえば南蛮漬け、鴨南蛮などいろいろな料理がありますが、ここではトウガラシのこと。

トウガラシは16世紀中ごろにポルトガルから伝わったという説が有力らしく、南蛮人がもたらしたところから南蛮こしょう、南蛮辛子と呼びならわされてきました。

特に新潟から東北地方あたりでは、今でもトウガラシではなく"なんばん"と呼ぶことが多いようです。南蛮味噌や刻んで醤油に漬けた南蛮漬けなど各地にご当地名産もあり、トウガラシは地域の味として親しまれています。

さて、この神楽南蛮、お尻の方から見ると神楽のお面のようだというところからこの名がついたとか。山古志地域で代々自家採取されて受け継がれてきた固定種で、部落ごとに数種類の品種があるそうです。

じつはトウガラシなどピーマンの近縁種は半径2キロメートルぐらいで自然交雑してしまうとても感度のいい野菜。この地域ではピーマンは栽培していません。ピーマンよりも神楽南蛮のほうがここの人たちにとっては普通の食材だったのでしょう。

今では、野菜は種苗会社から種を買って育てるのが一般的ですが、元々は自分で育てた野菜から種を採ってまた来年もそれを植える、ということがあたりまえだったのです。そうして長い長い年月をつないできたのです。その土地にあった種がその土地に寄り添って栽培されてきた野菜、それが伝統野菜です。

2キロで交配してしまう種が何百年も保たれてきたのは驚くべきことですが、それも山間の村だったからこそでしょうか。この地の人たちは、きっと、あたりまえのことをあたりまえのように続けてきたのでしょうね。

今では長岡野菜として、もう少し広く栽培されているそうですが、それぞれ少しずつ辛みの度合いとかが違うそうです。

味は、というと、種とワタの部分に辛みがあり、肉厚の外皮には辛みがないのが特徴。ピーマンのような青い実から、赤く熟したものまで食します。今回入手したのは青いもの。味はピーマンよりシシトウに近いでしょうか。豚肉と一緒に炒めてみましたが、ピーマンの青臭さとは異なる香りがあり、種とワタは少し残したので、ときどきピリっとくるおいしいものでした。

赤くなったものの方が辛みが回るとかいう話もあるので(未確認です)、こんど赤いのを見つけたら食べてみます。

地元では細かく切ったものを味噌につけ込んだ神楽南蛮味噌や、赤く熟したものを塩漬けして麹につけた南蛮の麹漬けなど、ごはんのお供の定番に。おいしそうですね。

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「かぐらなんばん」長岡(旧山古志)生まれには、耐え難いほど懐かしい夏の野菜です。
更に云うならばこれに加え「丸茄子」があればいうことは無かったものです。
 「かぐらなんばん」と、しっかり引き締った茄子との油炒めであれば・・・少年であっても、
 この辛さは好ましく、涙を浮かべながら「ヒー、ヒーッ!」て云いながら何杯も食べたご飯が ありました。
 1949年の団塊に生まれた私は工業高校を卒業し、夜間大学をでて食品会社に就職し、
さらに脱サラの上、阿武隈高原で日本の伝統油糧種子「えごま」を1999年から栽培して来ました。
 先の震災・原発の事故で避難区域となった為、埼玉県秩父市に農園移転しました。

 失礼ながら後藤様のお仕事を今まで存じ上げませんでしたが、農と伝統食のネットをサーフ
 インして辿りつきまして思わず見入ってしましました。

 図書館で是非拝見して見たいと思います。
 又、日本の民族文化に真正面から向き合うお仕事、今後とも楽しみにしたいと思います。
 ご活躍を期待しております。

 懐かしい「かぐらなんばん」の記事と写真有難うございました。

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